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...。
普通に考えりゃ、ありえねぇだろ。
温泉ってのは地面の奥から湧くもんだし、木の上まで噴き上がる訳がねぇ。
もし発見できたら、ミズガルズに報告書出さないとなぁ。
すごい大発見だって言われるかも。 なっ、クロエ。
...。
...アレ? 熱でもあるのか?
お前、こういうの好きじゃなかったっけ。
せっかく静かなんだから、そのままにしとけよ。
いや、ちょっとは心配しろよオッサン。
熱はない。
ちょっと考え事してた。
考え事...ですか?
オンセン...クロエはその言葉を知らない。
えっ、御存知ありませんの?
知らない。初めて聞いた。
オンセンとは、なに?
温泉とは、肉が湧き出る泉だ。
お肉が、湧きだす泉...!?
なんかスゴイ説得力だな。
そうだな、悪かった。
ま、実際に掘り当てりゃ分かるだろ。
とっとと出発するとしようや。
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ここが、オンセンの場所?
指示だとこの辺らしいけど...
地面を掘るなら、もうちょい広くなきゃな。
ああ、もう少し奥に進んでみよう。
お...ひらけた場所に出たな。
ここら辺なら、地面を掘るってのも出来るんじゃねえの?
ホレス様、温泉を探してみませんか?
ああ。
よーし、それじゃ始めてみよっか。
みんな、スコップは持ったかー?
持った。
はい! 準備万端です。
頑張って掘るぞ!
ええ、ホレス様。
力を合わせて頑張りましょうね。
無理はするなよ。
チッ、面倒クセェなあ。
...。
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冒険者穴掘り中...
...わりと、堅い。
本当ですね、かなり体力を使います...
ああ、確かにな。
って、なんで変身してんの!?
なあ、もうやめにしようぜー。
どうせ温泉なんか出やしねえよ。
うっ...
そ、その可能性は考えてなかったな。
...。
いや、待て。
ん?
なんか土の色が変わったな...
!
えっ、うわっ!? み、水じゃない...お湯!?
す、すげえ!!
...こりゃ、どういうこった?
温泉だ。
ええ...
知りませんでした。世界樹にも温泉が湧くんですね。
もしかして...樹液でしょうか?
オンセンは、木から出来る。
クロエは覚えた。
いや、違うから!
でも、ここ世界樹の上...
地下で暖まる?
...え!?
あ、そ、それは...
ふふ、こうして温泉が湧いたんですし、
細かいことは気にせず私たちで出来たての温泉を楽しみませんか?
そうだな。
そうするか。
イヤイヤイヤ、ホレス。
ここは紳士らしくレディファーストにしようぜ。
だなぁ。 ま、気持ちは分からんでもないが、
そこをグッとこらえるのが男だぞ。
? だが、先に入った方が湯冷めするぞ。
いや、かもしれないけどさ!
...残念です。
ま、まあ、アリアンナ。
まずはアリアンナとクロエの2人がゆっくり入るといいよ。
? ベルも入らない?
ああ、俺も待っててやるから、
まずは女性2人でゆっくりと入ってこい。
わかりました。
では...お先に。
クロエ、楽しみ!!
...。
じゃ、じゃあおれたち部屋から出てるから。
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別に緊張しない。
す、すごいな、お前...
お前が気にしすぎなんだよ。
このエロヴィオ。
うっせー、エロトラン。
へいへい。
大人しく待ってな、スケヴィオ。
...!!
その流れだと、僕はエロスだな。
いやそれは流石に...
?
なあ、ホレス?
何の、声だ?
カエルの、鳴き声?
...。
!
おいおい、もしかして魔物か!?
ホレス、2人を助けないと!
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アリアンナ、クロエ、大丈夫か!?
ホレス様、温泉に浸かっていたらいきなりあのカエルが!!
アリアンナ!!
カエルよりも、前っ...前が!!
前じゃなくて、後ろから突然カエルが出てきたんです。
いや、だから...その...!
少年、今はそんな事より目の前の敵に集中しな!
来るぞ!!
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新・世界樹の迷宮2 ファフニールの騎士