思い描かざれば通り得ぬ氷の道(12F)


それじゃあ、13Fに向けての探索をしていこう。



そうだな。
滑る床とFOEに注意して進もうぜ。


FOEの習性上、
戦闘を回避しようとすると昼と夜とで探索ルートを変える必要がある。


昼と夜、どちらかが正解だったりするのでしょうか?



いや、多分大丈夫だろう。
今のところ手順が変わるだけのように思う。

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レジィナ様が溜息だなんて...珍しいですね。
お疲れなのですか?


メニュー、けっこう増えた。
疲れるのもムリない。


いや、どうやらそうじゃないみたいだな。



え?



あー...



言われちまったか...



どうだったかな。



フラヴィオが殺伐とした店だってちゃんと言ってただろうがよ。



お、オッサン!
おれだけが言ってたみたいに言うなよ!


モノを食べる時は、誰にも邪魔されず、自由で...
接客態度のいい店じゃないか。


あれ、前半部分いらなかったな?



ホレス様のおっしゃる事はもっともだと私も思います。



そういうものです!



そんなの簡単。
料理の話をしてればいい。


あっ、とっても名案です!
レジィナ様は、お料理の話をしてるととても素敵な笑顔になりますものね。


失敗したらまた次を考えればいい。



ええ、その通りです!



そんなの当たり前。
おいしいご飯を知ってもらうためにクロエたちは協力する。


うん、一度乗り掛かった船だし、とことん力になるって!


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氷のかたまり、でしょうか?



でっかいなあ。
おれよりも、ずっと大きい...


ああ。
...。


この氷、動くぞ。



えっ?



この氷、地面とくっついてない。
...それに、この氷があるのツルツルの上。


あ、分かりました! このかたまりさん、
簡単に動かせる、ってことですね?


たぶん、ぴんぽーん。



こんな大きいモンが動くとはちょっと思えないけど...
いっちょ、やってみますか!


力仕事か、面倒クセえなぁ...



どうやら、後ろから押せば氷上を滑らせて、
反対側まで運べるみたいだな。


これなら、ふさいでる所とかも簡単に通れるかも。



よし、じゃあさっさと先に進むか!



ああ、そうだな。
行こうぜ。


...。


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扉は開いている。



おじゃまします...
...。


何かあったのか?



...何かは、まだない。





でも...



荷物の整理。



それに...ヘンなこと、言う。



それは、ただの世間話だろう。



世間話...
今までしなかったのに、どうして?


...なんだか、最近のベルを見てると居なくなる準備をしてるみたい。



居なくなる心当たりがあるのか?



心当たりは...分からない。



こんなこと、思うのもヘンだよね。
ベルがいなくなるわけ、ないのに...


...。



そうだよね?



ああ、誰もいなくならない。



...うん。



...安心したら、クロエは眠くなってきた。
だから、部屋に戻る。


ああ、おやすみ、クロエ。



じゃあね、ホレス。
また明日。

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